
福岡大学から加入してきた当時の大学ナンバーワンFWの田代有三。
大学時代から大分トリニータ・サガン鳥栖といったプロチームに、特別指定選手と指定されるなど大注目選手でもありました。
田代有三はヘディングを武器に鹿島アントラーズで大活躍
田代有三は2005年に鹿島アントラーズに入団。初年度こそ出場機会は少なかったのですが、2年目からはレギュラーに定着するようになります。
田代の武器は何と言っても、高い打点からのヘディング。身長は181cmとそれほど大きくはないのですがジャンプ力とタイミングが天才的なんです。
田代の高さは鹿島アントラーズの大きな武器となり、たくさんのチャンスを作り出しました。

当時の鹿島には岩政もいたので、セットプレーでの得点がこの時期は多かったです。田代と岩政という2人がいたので当然と言えば当然ですけどね。
田代有三の強みはそれだけではありません。前線に張っているので、DFラインからのターゲットになれるところも田代の大きな魅力でした。
ヘディングが強いので後ろから田代のところに送れば、ほぼ100%勝ってくれます。そこで起点ができて、鹿島アントラーズのカウンターが始まるというわけです。
そのくらいヘディングの強かった田代。アントラーズの歴代FWの中でも1、2を争うヘディンガーだったのではないでしょうか。

日本代表でも活躍した田代有三
入団4年目の2008年には日本代表に選出。田代がFWで出場した中国戦はサッカーファンなら知らない人はいません。
なぜって中国の反則ぶりが酷すぎたからです。動画を見つけたので見てみてください。

田代有三は野沢拓也とともにオーストラリアへ
年々出場機会が減少していき、2010年には出場機会を求めてモンテディオ山形に移籍していきました。その山形では自身初となる2桁ゴールを達成。
翌年には鹿島アントラーズに戻ってきて12ゴールをマークします。このあたりが田代のピークだったのかもしれませんね。
その後は、興梠・大迫などの若手が出てきたことで試合に出れない日も多くなってきました。そして、ヴィッセル神戸・セレッソ大阪へと移籍していきます。
現在はオーストラリアリーグにいる田代有三。「ウーロンゴン・ウルブス」というチームに所属しています。
2018年からこのチームに元鹿島アントラーズの野沢拓也も移籍しました。元アントラーズ2人の活躍で、ウーロンゴン・ウルブスを優勝に導いてほしいですね。
