
韓国の全北現代モータースから、満を持して2017年に鹿島アントラーズにやってきた「クォンスンテ」。
鹿島アントラーズとしては、4人目となる韓国人助っ人です。そしてゴールキーパーの外国人助っ人は、アントラーズ史上初でもあります。
全北ではリーグ優勝3回。ACLでも2回優勝。そして3年連続でKリーグのベストイレブンにも選出されているクォンスンテ。
ここでは韓国が誇る名ゴールキーパー「クォンスンテ」を紹介します。
クォンスンテが曽ヶ端の牙城を崩した!?
今までの鹿島アントラーズは、多くの日本人ゴールキーパーを補強してきました。
しかし鹿島には曽ヶ端準という鉄人ゴールキーパーがいます。
曽ヶ端という壁が分厚すぎて、誰1人として曽ヶ端の牙城を崩せずにいたんです。そこに加入してきた、韓国で実績十分なクォンスンテ。
その期待通り、移籍してきた年のJリーグでレギュラーを掴み取ります。曽ヶ端とのポジション争いに勝ったんです。

後半終了間際にPKをセーブして、クォンスンテのおかげで勝利した試合もありました。
「これからはクォンスンテの時代だ!」と思っていましたが、そこはベテラン曽ヶ端。クォンスンテから守護神の座をを奪い返します。
そこから曽ヶ端とクォンスンテという、高いレベルでのポジション争いが始まりました。
リーグ戦とACLで、ゴールキーパーを使い分けたりもしていますね。過密日程の中、レベルの高い2人のゴールキーパーがいるのは頼りになります。
ただ、2017年はどちらかというと曽ヶ端に軍配があがりました。2017年のクォンスンテのリーグ戦出場は12試合。対して曽ヶ端は22試合です。
でもACLでは8試合中7試合がクォンスンテなので、監督は使い分けていたんでしょうね。

移籍2年目となる2018年も「クォンスンテ」「曽ヶ端」のGKを巡るポジション争いは続きます。
韓国人ということで、どうしても指示を出したりするコミュニケーションは曽ヶ端に分があります。
しかし、クォンスンテにはスーパーセーブという大きな武器があります(曽ヶ端もですが.....)。
クォンスンテのビッグセーブのおかげで勝てた試合は、1試合や2試合ではありません。
ようやく、鹿島アントラーズにも曽ヶ端と張り合えるようなゴールキーパーが誕生してくれましたね。

曽ヶ端・クォンスンテに続くキーパーが出てこないとヤバい!
20年近く鹿島アントラーズのゴールマウスを守り続けてきた曽ヶ端はもうすぐ40歳。いつまでも曽ヶ端に頼るわけにはいきません。
これからはクォンスンテが、曽ヶ端に代わり鹿島のゴールマウスを守ることになりそうな予感がします。そうはいっても、クォンスンテも30代半ばです。
できることなら若いゴールキーパーが育ってほしいところ。

とは言いつつ、ゴールキーパーはフィールドプレーヤーとは違い40歳でもプレーは可能ポジションではあります。
もしかすると、これから数年間はクォンスンテと曽ヶ端のポジション争いが続くのかもしれません。
2人ともかなりのレベルにいるので、ファンからしたらこれほど嬉しいことはありません。だってどっちが出てもスーパーセーブをしてくれるんですから。
あと数年は、鹿島アントラーズのキーパーは安泰でしょう。あとは攻撃陣がしっかり点を取って、勝利できる試合が増えてくれるのを願うばかりです。
ゴールキーパーがビッグセーブを連発してゼロに抑えても、得点しなきゃ勝てないですからね!
