
2001年。21世紀に入り最初のシーズンのスタートです。
昨年同様に勝ち点は、90分勝利3ポイント、延長戦勝利2ポイント、引き分け1ポイントです。
チーム数は16チームで、ファーストステージ・セカンドステージを各15試合戦い、優勝チーム同士がチャンピオンシップを戦います。
延長戦に入ったら選手交代を4人まで行えるように変わったくらいで、特にレギュレーションの変更はありません。
J2に降格した京都サンガと川崎フロンターレが抜けて、代わりにJ2から昇格してきたコンサドーレ札幌と浦和レッズがJ1で戦います。
Jリーグ
1stステージ
節 | 対戦相手 | H/A | 勝敗 | スコア | 得点者 |
1 | 広島 | H | ○ | 2-1 | 鈴木・小笠原 |
2 | 東京V | A | ■ | 1-2 | 小笠原 |
3 | C大阪 | A | △ | 0-0 | |
4 | 磐田 | H | ● | 1-2 | 鈴木 |
5 | 名古屋 | A | ■ | 1-2 | 秋田 |
6 | 浦和 | H | ○ | 2-1 | 柳沢2 |
7 | 市原 | A | ● | 0-2 | |
8 | 清水 | H | ■ | 3-4 | 柳沢・金古・ビスマルク |
9 | 札幌 | A | ● | 1-2 | ビスマルク |
10 | 柏 | H | □ | 3-2 | 柳沢2・長谷川 |
11 | 福岡 | A | ○ | 2-0 | 柳沢2 |
12 | 横浜 | H | ○ | 2-0 | 中田・柳沢 |
13 | F東京 | A | ● | 0-2 | |
14 | 神戸 | H | ○ | 2-0 | ビスマルク・中田 |
15 | G大阪 | A | ● | 1-3 | 中田 |
2001年の1stステージを制したのはジュビロ磐田です。2位に勝ち点9差をつける大差で優勝しています。
鹿島アントラーズは勝ちきれない試合が続き、過去最低の11位で終えました。
序盤は来年にあるワールドカップのためカシマスタジアムを大幅に改修していました。
その影響でホームゲームを国立競技場で開催していたため、思うように結果が出なかった感が強いです。
しかし、カシマスタジアムが完成した試合(レイソル戦)に勝利してから、確実に調子が上向きになっていきました。

この勢いのまま2ndステージに入っていきたいところです。
2ndステージ
節 | 対戦相手 | H/A | 勝敗 | スコア | 得点者 |
1 | 札幌 | H | ○ | 2-1 | アウグスト・羽田 |
2 | 清水 | A | ○ | 2-1 | 長谷川・アウグスト |
3 | G大阪 | H | ○ | 3-1 | 中田2・小笠原 |
4 | 神戸 | A | □ | 3-2 | 小笠原・鈴木・本山 |
5 | 市原 | H | ○ | 3-1 | 秋田・アウグスト・名良橋 |
6 | 浦和 | A | □ | 2-1 | 鈴木・本山 |
7 | 名古屋 | H | ○ | 4-2 | ビスマルク2・中田・小笠原 |
8 | 磐田 | A | ● | 0-2 | |
9 | C大阪 | H | ○ | 2-1 | OG・小笠原 |
10 | 柏 | A | ○ | 1-0 | 名良橋 |
11 | 福岡 | H | ○ | 4-1 | 鈴木2・アウグスト・小笠原 |
12 | 横浜 | A | □ | 2-1 | アウグスト・中田 |
13 | F東京 | H | ○ | 3-1 | 柳沢2・本山 |
14 | 東京V | H | ○ | 4-0 | 中田・柳沢2・ビスマルク |
15 | 広島 | A | ● | 1-4 | 名良橋 |
2ndステージに入るとアントラーズは、打って変わって絶好調。ジュビロとのデッドヒートを制して、優勝を手にしました。
ジュビロとは13勝2敗で並びましたが、延長勝利の回数の差でアントラーズが優勝しています。
これでチャンピオンシップは、3年ぶりに鹿島アントラーズvsジュビロ磐田になります。果たしてどうなることでしょうか。楽しみですね。

チャンピオンシップ
節 | 対戦相手 | H/A | 勝敗 | スコア | 得点者 |
1 | 磐田 | A | △ | 2-2 | 秋田・平瀬 |
2 | 磐田 | H | □ | 1-0 | 小笠原 |
1戦目はアウェーでの戦い。
ジュビロに先制される苦しい展開。しかもアントラーズの鈴木隆行が前半でまさかの退場になってしまいます。
これ以上、失点したくない鹿島アントラーズは守備固めに入りますが、これが良くなかったか防戦一方になってしまいます。
そこをジュビロの中山が逃さず追加点をあげます。3点目を決められれば2戦目があるとはいえ、かなりきつい状況に追い込まれてしまいます。
私も「せめてこのまま終わってくれ」と祈りながら見ていました。
でも、ここで奇跡が起こります。セットプレーから秋田が意地のヘッドで2-1。その4分後には平瀬が同点となるゴールを決めます。
このまま試合終了。この引き分けは鹿島アントラーズに力を与える結果となりました。

2戦目は鹿島スタジアムでの戦い。この試合で勝ったチームが年間王者の称号を手に入れます。試合は一進一退の攻防。攻めて攻められの繰り返しです。
90分では決着がつかずに延長Vゴール戦へ。ここで22歳の若武者「小笠原満男」が魅せます。
フリーキックを手にした鹿島アントラーズは小笠原に託します。GKとの駆け引きをしながらシュート。
GKは逆をつかれて動くことができません。このゴールが決まり、鹿島アントラーズが2年連続Jリーグのタイトルを手に入れました。
見ていない方や忘れてしまった方はハイライト動画をご覧ください。
この試合はドキドキハラハラの連続で、かなり思い出に残ってる一戦です。勝ってくれて、本当に最高な1日となりました。
年間順位はこんな感じになってます。
これを見ると鹿島アントラーズは年間勝ち点2位ですが、1位のジュビロとは17点差もあることが分かります。
確かに年間通してジュビロ磐田は強かったですが、チャンピオンシップという一発勝負の戦いでは鹿島アントラーズに分があることも分かりました。
1シーズン制と2シーズン制では、戦い方が違うということを鹿島アントラーズが教えてくれましたね。

来年J2に降格するのは、セレッソ大阪とアビスパ福岡です。
ナビスコカップ
節 | 対戦相手 | H/A | 勝敗 | スコア | 得点者 |
2回戦 | 柏 | A | ● | 1-3 | 柳沢 |
2回戦 | 柏 | H | ○ | 4-0 | OG・平瀬・鈴木・柳沢 |
準々決勝 | 浦和 | A | ● | 0-1 | |
準々決勝 | 浦和 | H | ○ | 2-0 | 秋田・長谷川 |
準決勝 | 磐田 | A | ● | 0-1 | |
準決勝 | 磐田 | H | △ | 0-0 |
鹿島アントラーズは準決勝でジュビロ磐田に敗れてしまいました。

天皇杯
節 | 対戦相手 | H/A | 勝敗 | スコア | 得点者 |
3回戦 | 奈良産業大 | H | ○ | 6-0 | 鈴木・小笠原・本山2・アウグスト・平瀬 |
4回戦 | 鳥栖 | H | ○ | 6-0 | 野沢・中田・鈴木2・小笠原・平瀬 |
準々決勝 | C大阪 | A | ● | 2-4 | 鈴木・柳沢 |
鹿島アントラーズは準々決勝でセレッソ大阪に敗れ去っています。
アジアクラブ選手権
節 | 対戦相手 | H/A | 勝敗 | スコア | 得点者 |
1回戦 | ペルシジャ | H | ○ | 4-1 | 平瀬2・アウグスト・柳沢 |
2回戦 | テロサーサナ | H | ○ | 3-0 | 秋田2・小笠原 |
2回戦 | テロサーサナ | A | ● | 0-1 | |
準々決勝 | 大連 | - | △ | 0-0 | |
準々決勝 | 水原 | - | ● | 0-2 | |
準々決勝 | 安養LG | - | △ | 1-1 | 本山 |
鹿島アントラーズは準々決勝リーグで涙を飲みました。本当にアジアの大会では勝てないですね。
スーパーカップ
節 | 対戦相手 | H/A | 勝敗 | スコア | 得点者 |
- | 清水 | H | ● | 0-3 |
エスパルスに敗れてしまいました。Jリーグ開幕前に行われるゼロックススーパーカップ。
この試合に負けたことで、ファーストステージに勝ちきれない試合が続いてしまったのかもしれませんね。
2001年まとめ
Jリーグ・・・優勝
ナビスコ・・・ベスト4
天皇杯・・・ベスト8
アジアクラブ選手権・・・準々決勝リーグ敗退
スーパーカップ・・・準優勝
2001年の鹿島アントラーズは昨年に引き続きJリーグのタイトルを獲得しました。このタイトルで国内3大タイトルの通算は8。
今まで負けていなかったゼロックススーパーカップでの敗戦が痛かったですね。やっぱりどんなタイトルでも欲しいので、優勝できなかったのは残念でした。
でも最後に優勝して笑って1年終えられたので、いい21世紀の始まりとなりましたね。

2001年に入団した鹿島の選手はこちらの記事をご覧ください。
2001年には青木やアウグストなどが加入しています。