
2000年Jリーグのレギュレーションの変更は特にありません。
昨年と同様、90分勝ちは3ポイント、延長勝ちは2ポイント、引き分けは両者ともに1ポイントとなります。
2シーズン制で、ファーストステージとセカンドステージの覇者がチャンピオンシップを戦いタイトルを争います。
また2000年に、川崎フロンターレとFC東京がJ1に上がってきました。
それでは、2000年代最初の鹿島アントラーズの試合結果や順位表をご覧ください。
Jリーグ
1stステージ
節 | 対戦相手 | H/A | 勝敗 | スコア | 得点者 |
1 | 名古屋 | H | ○ | 1-0 | 中田 |
2 | 川崎F | A | ○ | 1-0 | 相馬 |
3 | 福岡 | A | □ | 1-0 | ビスマルク |
4 | 横浜 | H | ● | 2-3 | ベベット・ビスマルク |
5 | 清水 | A | ● | 1-2 | OG |
6 | F東京 | H | ○ | 2-1 | ファビアーノ・小笠原 |
7 | C大阪 | A | ● | 1-2 | ビスマルク |
8 | 市原 | H | ● | 0-1 | |
9 | 神戸 | A | ○ | 3-0 | 平瀬3 |
10 | V川崎 | H | ● | 0-3 | |
11 | 磐田 | A | □ | 3-2 | 柳沢・名良橋・本山 |
12 | 柏 | A | ○ | 2-1 | 柳沢・名良橋 |
13 | G大阪 | H | ● | 0-1 | |
14 | 広島 | A | ● | 0-1 | |
15 | 京都 | H | ○ | 3-0 | 本山・平瀬2 |
2000年の1stステージを制したのは横浜マリノスです。
鹿島アントラーズは昨年から続く不調の影響で、8位と優勝争いに絡むことすらできませんでした。

2ndステージ
節 | 対戦相手 | H/A | 勝敗 | スコア | 得点者 |
1 | 名古屋 | A | ○ | 3-0 | 柳沢・熊谷・平瀬 |
2 | 川崎F | H | ○ | 4-0 | ファビアーノ・平瀬2・長谷川 |
3 | 磐田 | H | ○ | 2-1 | 平瀬・柳沢 |
4 | V川崎 | A | ○ | 2-0 | 本山2 |
5 | 神戸 | H | ○ | 3-0 | 小笠原・秋田・中田 |
6 | 市原 | A | ○ | 2-1 | 小笠原・柳沢 |
7 | C大阪 | H | ● | 0-1 | |
8 | 横浜 | A | △ | 1-1 | 平瀬 |
9 | 福岡 | H | △ | 1-1 | 平瀬 |
10 | F東京 | A | △ | 1-1 | 相馬 |
11 | 清水 | H | ○ | 2-1 | 名良橋・中田 |
12 | 京都 | A | ○ | 3-1 | 中田・鈴木・本山 |
13 | 広島 | H | □ | 2-1 | OG・本山 |
14 | G大阪 | A | ○ | 2-1 | 鈴木・柳沢 |
15 | 柏 | H | △ | 0-0 |
1stステージとは別のチームになったかのように、鹿島アントラーズが見違える試合を見せ、2000年の2ndステージを制しました。
15試合で1敗しかしていません。鹿島アントラーズの勝負強さが戻ってきた証拠です。
最終節の柏レイソル戦は、もし負ければ優勝をレイソルに持っていかれる試合でした。そこでアントラーズは、粘り強い守備で0-0の引き分けに持ち込んで見事に優勝。
実際に私はこの試合を国立競技場に見に行っていましたが、本当~~~に最高でした!
ラスト10分ほとんどアントラーズは攻めに行かずに時間稼ぎ。このプレーがあったから優勝できたんです。
勝ちに行こうと攻めて逆に点を取られてしまえば優勝できないんです。
この時間稼ぎ(ボールキープ)は、いまでは「鹿島る」と言われているそうです。大事な試合で鹿島ることができたから、引き分けにできたと思います。
この試合は国立競技場が5万人超満員になって、かなり凄まじかったです。試合の動画を見てみてください。
アントラーズの赤とレイソルの黄色が真っ二つに分かれて、まさに優勝を争う一戦にふさわしい状況でした。そんな中で優勝できて、この日はホントに最高でしたね。

しかも優勝できて興奮しまくりでした!
チャンピオンシップ
節 | 対戦相手 | H/A | 勝敗 | スコア | 得点者 |
第1戦 | 横浜 | A | △ | 0-0 | |
第2戦 | 横浜 | H | ○ | 3-0 | 鈴木・名良橋・中田 |
横浜Fマリノスとのチャンピオンシップを制して、鹿島アントラーズが3度目のJリーグ王者になりました。
1戦目に引き分けてどうなることかと思いましたが、さすがは鹿島アントラーズ。ホームの2戦目は、3-0の快勝。
この試合では、マリノスの中村俊輔の悔しがる姿が忘れられません。それ以上に、トニーニョセレーゾの喜ぶ姿が印象に残っていますが(笑)
それではチャンピオンシップ第2戦のハイライト動画をどうぞ。
年間順位はこのようになっています。
この年は、年間勝ち点3位と4位のチームでチャンピオンシップを戦ったんですね。1位のレイソルと2位のジュビロは、さぞ悔しかったことでしょう。
でもそんなことは関係ありません。レギュレーションは始まる前から分かってるんですから。
優勝したのはアントラーズ。だからアントラーズがいちばん強いチームなのは疑いようもない事実です。

そして翌年(2001年)にJ2に降格するのは、京都サンガと川崎フロンターレです。この時のフロンターレは、まだまだ弱小クラブだったんですね。
ナビスコカップ
節 | 対戦相手 | H/A | 勝敗 | スコア | 得点者 |
2回戦 | 福岡 | A | △ | 1-1 | 名良橋 |
2回戦 | 福岡 | H | □ | 3-2 | 平瀬・中田・本山 |
準々決勝 | 横浜 | A | ○ | 2-1 | 鈴木・小笠原 |
準々決勝 | 横浜 | H | △ | 1-1 | 鈴木 |
準決勝 | 名古屋 | A | ○ | 3-1 | 平瀬・鈴木・ビスマルク |
準決勝 | 名古屋 | H | ○ | 3-2 | 平瀬2・小笠原 |
決勝 | 川崎F | A | ○ | 2-0 | 中田・ビスマルク |
決勝でフロンターレを破り、2度目のナビスコカップ王者になったのは鹿島アントラーズです。
当時のアントラーズとフロンターレの力の差は歴然でした。
正直フロンターレが決勝の相手だとわかったときは「勝ったな!」と思ってしまうほど力の差は明らかだったんです。予想通り決勝戦に勝って、タイトルを獲得してくれました。

それがビッグチームになろうとは……
天皇杯
節 | 対戦相手 | H/A | 勝敗 | スコア | 得点者 |
3回戦 | 鳥栖 | H | ○ | 2-1 | 小笠原・中田 |
4回戦 | V川崎 | H | ○ | 2-0 | 小笠原・柳沢 |
準々決勝 | 横浜 | A | ☆ | 1-1(4-1) | 秋田 |
準決勝 | G大阪 | H | □ | 3-2 | 中田・鈴木・熊谷 |
決勝 | 清水 | H | □ | 3-2 | 小笠原2・鈴木 |
決勝でエスパルスを破り、2度目の天皇杯王者に輝きました。
しかも、Jリーグ・ナビスコカップ・天皇杯と3大国内タイトルを総なめにしたんです。
Jリーグ初の3冠達成の快挙を成し遂げました。
決勝で延長戦になって冷や冷やしながら見ていましたが、小笠原のビューティフルボレーシュートでVゴーーーーーーール!!!!!
元日からこんないい思いができるなんて「今年はいい年になりそう♪」と本気で思いましたよ。実際にいい年だったかどうかは・・・聞かないでください(笑)

2000年まとめ
Jリーグ・・・優勝
ナビスコ・・・優勝
天皇杯・・・優勝
見事国内タイトルを全て獲得して、3冠を達成しました。これでアントラーズのタイトル数は7になりました。
鹿島アントラーズおめでとう!
今思えば、アジアの大会がなかったから国内に集中できたのかなとも思います。やっぱり国内とアジアを両方戦うのは厳しいんですね。

2000年に加入した鹿島アントラーズの選手はこちらの記事を参考にしてみてください。
2000年の鹿島にはブラジルのスーパースター「ベベット」が加入しています。