
1999年は、昨年消滅した横浜フリューゲルスと降格したコンサドーレ札幌を除く16チームで優勝を争います。
昨年同様2シーズン制で、各15試合ずつ行うことになります。
1999年から延長戦後のPK合戦は廃止され、延長でも勝負がつかないときには両者に勝ち点1ずつが与えられるレギュレーションに変更されました。
90分勝ち3ポイント、延長戦勝利2ポイントは昨年と変わりません。
さらにこの年からJ1・J2の2部制がスタートしました。

さてさて1999年の鹿島アントラーズは、どのようなシーズンを過ごしたのでしょうか。
Jリーグ
1stステージ
節 | 対戦相手 | H/A | 勝敗 | スコア | 得点者 |
1 | 市原 | H | ○ | 4-0 | 長谷川2・ビスマルク・柳沢 |
2 | 神戸 | A | ○ | 2-1 | マジーニョ・柳沢 |
3 | 広島 | H | ○ | 1-0 | 長谷川 |
4 | V川崎 | A | ● | 1-2 | ビスマルク |
5 | 平塚 | H | ○ | 4-2 | 柳沢2・マジーニョ・リカルド |
6 | 京都 | A | □ | 2-1 | 秋田・平瀬 |
7 | 柏 | H | ● | 1-2 | ビスマルク |
8 | 横浜 | A | △ | 3-3 | 平瀬・マジーニョ・阿部 |
9 | 清水 | H | ● | 0-1 | |
10 | C大阪 | A | ● | 0-1 | |
11 | 磐田 | H | ■ | 1-2 | 小笠原 |
12 | 福岡 | H | ○ | 3-0 | 鬼木・中田・柳沢 |
13 | 浦和 | A | ● | 0-1 | |
14 | 名古屋 | H | ■ | 1-2 | 柳沢 |
15 | G大阪 | A | ● | 0-1 |
1999年の1stステージ優勝はジュビロ磐田です。
鹿島アントラーズは3連勝と絶好のスタートを切ったのですが、その後勝ちきれない試合が続き、1stステージは9位で終えました。

2ndステージ
節 | 対戦相手 | H/A | 勝敗 | スコア | 得点者 |
1 | 柏 | A | ● | 1-2 | 名良橋 |
2 | 横浜 | H | ● | 2-3 | 小笠原2 |
3 | 清水 | A | ● | 0-2 | |
4 | C大阪 | H | ■ | 1-2 | ビスマルク |
5 | 磐田 | A | ○ | 4-0 | 阿部・柳沢・マジーニョ・中田 |
6 | 福岡 | A | ○ | 3-2 | 柳沢・中田・秋田 |
7 | 浦和 | H | □ | 2-1 | 熊谷・小笠原 |
8 | 名古屋 | A | ● | 1-3 | 平瀬 |
9 | G大阪 | H | □ | 1-0 | 平瀬 |
10 | 市原 | A | ○ | 2-0 | 長谷川・熊谷 |
11 | 広島 | A | ● | 0-1 | |
12 | 神戸 | H | ■ | 0-1 | |
13 | 京都 | H | ○ | 5-0 | ビスマルク2・名良橋・マジーニョ・柳沢 |
14 | 平塚 | A | ○ | 6-0 | 中田・平瀬・増田・マジーニョ・ビスマルク・リカルド |
15 | V川崎 | H | ○ | 2-1 | 増田・熊谷 |
1999年の2ndステージの優勝は清水エスパルスです。
鹿島アントラーズは1stステージとは対照的に3連敗からのスタートとなってしまいました。
最後は3連勝で締めくくりましたが、序盤の戦いが響いて結局6位フィニッシュとなっています。

年間順位
清水エスパルスをチャンピオンシップで破ったジュビロ磐田が、1999年Jリーグ年間チャンピオンに輝きました。
エスパルスとジュビロの年間勝ち点の差は16。ジュビロは1stステージは優勝したものの、2ndステージでは勝てない試合が続き12位に沈んでいます。
私ははっきり覚えているのですが、ジュビロは確実にチャンピオンシップに照準を絞っていました。

まあでも、レギュレーションがそうなっているから仕方ないんですけど……。
このこともあり、その後1ステージ制が導入されたのかもしれませんね。年間勝ち点6位のチームが優勝じゃ、あまりにもおかしすぎますから。
そしてJ2に降格したのは、浦和レッズとベルマーレ平塚の2チームです。福田の涙のVゴールのシーンは私の知る限りいちばん悲しいゴールです。
鹿島アントラーズの年間順位は9位です。優勝争いに絡むことなく終わってしまったので、寂しいシーズンとなってしまいました。

予言は外れたものの鹿島アントラーズの1999年はダメダメでした……
ナビスコカップ
節 | 対戦相手 | H/A | 勝敗 | スコア | 得点者 |
2回戦 | G大阪 | A | △ | 1-1 | 長谷川 |
2回戦 | G大阪 | H | ○ | 1-0 | 長谷川 |
準々決勝 | 浦和 | A | ● | 0-2 | |
準々決勝 | 浦和 | H | □ | 3-0 | 名良橋・相馬・柳沢 |
準決勝 | F東京 | H | ○ | 2-0 | 熊谷・ビスマルク |
準決勝 | F東京 | A | △ | 1-1 | 秋田 |
決勝 | 柏 | A | ★ | 2-2(4-5) | ビスマルク・阿部 |
鹿島アントラーズは順調に勝ち上がり決勝まで行ったのですが、柏レイソルに敗れて準優勝に終わっています。
この試合は、試合終了10秒前までアントラーズがリードしていたんです。ラストワンプレーでレイソルに同点に追いつかれPK合戦で涙を飲みました。
私はテレビ観戦でしたが、どうしようもなく悔しくて、この悔しさをどこにぶつけるか分からなくなっていた記憶があります。

天皇杯
節 | 対戦相手 | H/A | 勝敗 | スコア | 得点者 |
3回戦 | 鳥栖 | H | ○ | 1-0 | ビスマルク |
4回戦 | 名古屋 | A | ● | 1-2 | 名良橋 |
鹿島アントラーズは4回戦でグランパスに敗れてしまいました。
アジアクラブ選手権
節 | 対戦相手 | H/A | 勝敗 | スコア | 得点者 |
2回戦 | バレンシア | H | ○ | 16-0 | ビスマルク2・リカルド・熊谷2・長谷川2柳沢3・秋田2・鈴木3・増田 |
準々決勝 | 水原三星 | - | △ | 1-1 | 小笠原 |
準々決勝 | 磐田 | - | ● | 0-1 | |
準々決勝 | シンタナ | - | ○ | 3-0 | 平瀬・中田・本山 |
鹿島アントラーズは準々決勝リーグで敗退しました。アントラーズはアジアの大会では、なかなか勝てませんね。

スーパーカップ
節 | 対戦相手 | H/A | 勝敗 | スコア | 得点者 |
- | 清水 | H | ○ | 2-1 | 柳沢・名良橋 |
清水エスパルスを破り、見事鹿島アントラーズが3年連続でゼロックススーパーカップを制しました。

1999年まとめ
Jリーグ・・・9位
ナビスコ・・・準優勝
天皇杯・・・4回戦敗退
アジアクラブ選手権・・・準々決勝リーグ敗退
スーパーカップ・・・優勝
スーパーカップは制したものの、国内3大タイトルは獲れず。
鹿島アントラーズにとっては、久しぶりに無冠に終わった年となってしまいました。

いや、来年は前人未到の記録を作るはず!
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1999年は鹿島ユースの当たり年となりました。